プラチナブルーの夏
「アハハ!テーブルもうビッシリやん!ごめんなぁミズキ。小さいテーブルで~」

「だからこないだもうちょっと大きいテーブル買おうかって言ったんだよ」
 
リツコは、ユウスケさんの言葉になぜか返事をしなかった。奇妙な沈黙。
 
あたしは、大慌てで首を振った。

「全然、全然!あたしがいきなり来たせいなんだから…ほんとにごめんね二人とも…せっかくのお泊り日だったのに…」

「「そんなん、別にかまわんって!!」」
 
リツコとユウスケさんの言葉が、示し合わせたかのように綺麗にハモった。

瞬間、今度は三人同時にドッ!と笑った。

中でも一番、涙が出るほど大笑いをしたのはリツコ。

「あ~めっちゃウケるわ!でもなミズキ。お泊りとかそんなん、ほんまに気にせんでええよ。

ウチら最近めっきりエッチもしてないしな。ヘンに気ぃ使わんでな?」
 
 
なぁ?ユウスケ!!

 
イタズラっぽく笑って、リツコはユウスケさんの同意を求めた。

「…ま、それはそうと早いとこメシ食おうや。俺むっちゃ腹減ってんだわ」
 
リツコの言葉に一瞬気まずそうに苦笑いしながら、ユウスケさんはサラッと話を逸らした。

「…何が『それはそうと』やねん」
 
リツコが、ユウスケさんには届かないほどの小声で、呟いたのを聞いた。
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