プラチナブルーの夏
今日の出来事。その『詳しい話』は、ユウスケさんもいる前では言いづらくて、

結局何も話せなかった。
 
電気を消して一人布団に横になると、小さな虫の羽音のような扇風機の音だけが、やけに大きく耳に響いた。

 
ブーン…ブーン…ブーン…

 
…ふわん。
 

タオルケットをかけて眠っていたあたしは、ほんの僅かな空気の揺れに気づき、何気なく薄目を開けた。


………………………


………………………


………………………えっ!?
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