プラチナブルーの夏
…この人も同じ。同じじゃないか。
 
小学生の男子達や、中学生の男子達や、あの、小汚い男と。

あたしの中身なんてどうでも良くて、外見だけを見て、からかったり

勝手に発情したりする。
 
いつになったらあたしは『オッパイちゃん』から卒業出来るんだろう?
 
ううん。今はそれどころじゃない。リツコ。こんな人とは、早く別れた方がいいよ。

彼女の友達に手を出すような、最低の男だよ。
 
突き飛ばしたユウスケさんの表情が、サッと険しくなった。
 
いつかカラオケに行った日にバカ集団に見せたような表情で、

あたしに再び近づいて来る。…このままでは、無理やりにでもこの人に

犯されてしまうかも知れない。

「…コ……」
 
ユウスケさんの手が、あたしのカラダに伸びて来る。

「…コ…リツコ…」
 
その手があたしの腕を掴んだと同時に

「リツコ!リツコ起きて!!リツコぉーーーー!!!」
 
あたしは叫んだ。思い切り。またもや口を塞がれながらも、

必死で親友の名前を叫んだ。
 
その時。
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