プラチナブルーの夏
その日あたしは、いつも通りバイトに出かけた。
駅前でチャリを止めていたら、見知った顔に気づいた。カナ。
「あれ?ミズキ?ミズキじゃーーんっ☆!」
あっちも、すぐにあたしに気がついた。そして数人の男女の輪の中から、
こちらへ走り寄ってきた。制服姿でない彼女を見るのは、なんだか不思議な
気がした。
「わー超偶然!ねっ一緒に遊ぼうよっ☆」
「これからバイトだから…」
「えー?」
カナがまるい頬をさらにプクリと膨らませた。
「本当~にっ、バイトなんだ?」
「そうだよ…なんで?」
「だってメールしてもいっつもバイトだって断るからぁ…
もしかして、カナの事キライなのかなって思って」
ああ。あたしはきっとこんなふうに素直な女の子になりたかったのかも知れない。
ふとそう思いながら
「そんな事、ないよ!」
慌てて答えたあたしを見てカナは、
「じゃぁー今度ね!絶対ね!またメールするからミズキもちょーだいねっ☆」
きれいに上がったまつ毛の目を細めて、思ったよりあっけなく集団の方に戻
っていった。そして
「バイトぉーがんばってねぇーーーっ!」
遠くから大きな声で叫んだ。人がたくさん見ていてちょっと恥ずかしかったけど、
あたしは振り向いて手を振った。胸がポワンとあたたかくなった。
駅前でチャリを止めていたら、見知った顔に気づいた。カナ。
「あれ?ミズキ?ミズキじゃーーんっ☆!」
あっちも、すぐにあたしに気がついた。そして数人の男女の輪の中から、
こちらへ走り寄ってきた。制服姿でない彼女を見るのは、なんだか不思議な
気がした。
「わー超偶然!ねっ一緒に遊ぼうよっ☆」
「これからバイトだから…」
「えー?」
カナがまるい頬をさらにプクリと膨らませた。
「本当~にっ、バイトなんだ?」
「そうだよ…なんで?」
「だってメールしてもいっつもバイトだって断るからぁ…
もしかして、カナの事キライなのかなって思って」
ああ。あたしはきっとこんなふうに素直な女の子になりたかったのかも知れない。
ふとそう思いながら
「そんな事、ないよ!」
慌てて答えたあたしを見てカナは、
「じゃぁー今度ね!絶対ね!またメールするからミズキもちょーだいねっ☆」
きれいに上がったまつ毛の目を細めて、思ったよりあっけなく集団の方に戻
っていった。そして
「バイトぉーがんばってねぇーーーっ!」
遠くから大きな声で叫んだ。人がたくさん見ていてちょっと恥ずかしかったけど、
あたしは振り向いて手を振った。胸がポワンとあたたかくなった。