プラチナブルーの夏
21.
翌朝、温めのシャワーを浴びている時に、両胸についた痣を見つけた。
顔と同じように紫色に変色している。
『やっぱりあんたはオッパイちゃんや!』
と言ったリツコの声が、今さらのように耳を劈く。…痛い。
帽子を出来るだけ深く被ってマスクをしてからトモロウの所へ行った。
「…犯罪者みたいだなぁ、被害者なのに」
トモロウはそう言って、あたしの頭を軽く撫でた。
「これ、俺んちの鍵」
笑いながら、カーテンのように垂れ下がっている両側のシートを中が見えないように閉め、
クリップをいくつか使って止めた。
「…全然、鍵になってないね」
喋ると、口が痛い。あたしの言葉にワンコは笑って「気持ち、気持ち」と言った。
顔と同じように紫色に変色している。
『やっぱりあんたはオッパイちゃんや!』
と言ったリツコの声が、今さらのように耳を劈く。…痛い。
帽子を出来るだけ深く被ってマスクをしてからトモロウの所へ行った。
「…犯罪者みたいだなぁ、被害者なのに」
トモロウはそう言って、あたしの頭を軽く撫でた。
「これ、俺んちの鍵」
笑いながら、カーテンのように垂れ下がっている両側のシートを中が見えないように閉め、
クリップをいくつか使って止めた。
「…全然、鍵になってないね」
喋ると、口が痛い。あたしの言葉にワンコは笑って「気持ち、気持ち」と言った。