アドラーキャット
荻野目くんの珍告白から一日経った。
あの時あまりのテンパりと、荻野目くんの真摯な眼差しに耐えられずに、「金魚しか飼ったことないけど。」と言いあっさりとOKしてしまった私を誰が責められよう。
いや、というか、捨てられたような瞳で見つめてくる荻野目くんがなんか可哀想に見えてきたのだ。
情が湧いた、というのが正しいのか。
とりあえず、私と荻野目くんは昨日から正式にお付き合いを始めたことになる、はず。
なんだろうこの腑に落ちない感じ。
やはりペットの扱いっていうのがアレなんだろう。
逆にそれ以外理由が思いつかない。