スキで何が悪い!?【完】
「えっ?」
田中が、何か驚いたような焦ったような声を上げた。
それはまるで、俺が告ったらいけないとでも言うように。
田中の顔を見たら、マジで焦ってるみたいで。
太陽が顔を隠して、コロナだけで俺たちに光をくれていた。
「俺もゆめが好きだ。だから俺も告る。今日!」
俺は、田中の目を真っ直ぐ見て、啖呵を切った。
そして、さっさと片付けを終わした!
「マジで言ってんの!?」
田中と俺の間を、肌寒い風が吹き抜けた。
「おう!」
俺はニカッと笑って見せた。
田中はいいやつだけど、他の誰かに取られるくらいなら、意地でもゆめを俺のものにする───────