スキで何が悪い!?【完】
「くそっ…!」
「大丈夫か?」
「どうしたらいいんだよっ!!」
今すぐにでもゆめを無理やりうちに連れて帰って、部屋に閉じこめてしまいたい…
『ゆめは俺だけに笑ってればいいんだ』って、つい思う自分がすごく…怖いわ…
「じゃあさ」
ぴくっ
黙って俺を眺めていたらしい橋本が口を開いた。
「なに?」
もはや藁にもすがる思いで耳を橋本に傾ける。
「ちゃんと彼女宣言すれば?」
「は…?」