スキで何が悪い!?【完】
ひとまず笑い
「ふー!笑った!」
そう言いながら腹をさする橋本。
2人して涙を拭う。
そして2人してピタリと笑うのをやめる。
「俺は、嫌だ。…でも考え中」
「そうか…俺も他の方法考えたりしたんだけど、やっぱそれしか思いつかないわ」
困った風に笑う橋本は、本当に考えてんだなぁと思わされた。
そのあとは普通に他愛のない会話をして、弁当を食べ終わらせた俺たちは階段を下りた。
階段を下りたその先に、自分の運命が大きく変わることがあると、知る訳なもなく…───