スキで何が悪い!?【完】
ドキッと心臓が跳ねたけど、俺の頭の中には美男美女コンテストの特典でいっぱいだ。
このイベントでも宣言できるんじゃ…?
「ゆめ」
「なに?」
首を傾げての上目遣いはやっぱり危険だ…
じゃねぇよ!
「俺たちも出よう」
「………」
返事がこないと思えば、繋がれた手がピンとして前に行けなかった。
ゆめは立ち止まっていた。
俺が振り向くと、こう言った。
「私が出たらビリに決まってるじゃん!なんでわざわざ恥かかなきゃいけないの!?」
すっごい…
顔に“嫌だ!!”ってでっかく書いてある…