スキで何が悪い!?【完】
知らなかった。だとぉ!?
勝手に体が震える。
顔が熱い。
ここから逃げ出したい。
でも、伝えるんだ…!
「俺…今日…部活終わった頃に…お前のこと……ゆめが好きだって言ってる奴と話して…」
ゆめは動かない。
頬に涙の伝った跡を残したまま。
「あいつ、告るって言ってて、なんかムカついて…そんで…」
鈴虫が鳴いてる。
街灯は舞台ライトみたいに、真っ暗闇の中で俺たちだけを照らしてる。
俺の舞台はハッピーエンドになるのだろうか?