スキで何が悪い!?【完】
俺、今、上手く笑えてるかな?
すごく泣きたい気分だ…
女子は喜びのあまり俺の顔を見る余裕もないようで、笑えてるのか分からない…
「一つだけ、お願いがあるんだ」
喜んでいた彼女がさっと俺を見る。
「なに?」
「登下校は幼なじみと行かせて」
彼女は少し顔に影を作った。
「なんで?」
本当のことは言えないけど…
「あいつの両親に頼まれてるからさ」
少し考えた後
「そっか。じゃあ仕方ないね」
笑ってくれた。