out of control ***ハァトがゆうこときかないの。【執筆中】
starlit sky
「・・・もう寝るんじゃなかったの?」
ヘアバンドを首に下ろして
タオルと一緒に巻いたカオル君は
曇りガラスで出来た引き戸の玄関を開け
昨夜の私の空き缶がまだひっそりとある
小さな公園まで着いて来た。
「夜中だから一人じゃ危ないじゃん。
俺、これ真希ちゃんに言うの二回目だよー」
だめデショ、女の子なんだから。
年下の茶色いワンコはお母さんみたいにそう言って
ブランコに腰掛けた。
「・・・フェミニストだね、カオル君」
「えーーー?そうでもないよー
俺、結構ひどいコトするよ女の子に」
本当にひどいオトコは、そんなこと死んでも言わない。
「でも、私はされてないから」
カオル君の隣に並び、ブランコに腰掛けた。
見上げると空はデコったみたいにキラキラ輝く
ビーズの星でいっぱいだった。