out of control ***ハァトがゆうこときかないの。【執筆中】
「帰ればって言ったの、祐介じゃん」
「だってさぁ」
「何よ」
言いながら私は、テレパシーを送るように
彼をじっと見つめた。
こっち向け、こっち向いて、こっち向けよ、
せめて最後に。
やがて、私のテレパシーが届いたらしい。
雑誌を投げ出すと祐介はゆっくり起き上がり、
私を見る。
「はぁ・・・」
そして大きなため息をつき、つぶやいた。
「だって、本当に俺のせいなの?」
「さよなら」
その一言でもう十分。
もう二度と、会わない。