out of control ***ハァトがゆうこときかないの。【執筆中】
「ほんとに、好きになっちゃったの?」
なんて。
もう毎日自分でも考えてる。とっくに、そう思ってる。だけど。
胸の奥で鳴り響ける鐘の音。どうしようもなく、消えない。
「うん。好きに、なっちゃった」
恋っていうのは。
口に出した瞬間、誰かの耳に届いた瞬間、本格的に始まってしまうものだ。
好き。
好きなの。
本当に、好きになっちゃったみたい。
ふぅ。と、有美子が小さくため息をついた。
「…やっぱ、呆れた?」
「呆れたよ。…でもさ」
「ん?」
「あんたが悲しんでるとこ、ずっと見てるのはつらいから。
それはそれで、良かったと思う。…今度こそ、幸せになってよね」
「……」
「今度、私にも会わせてよ。その、カオル君って子と、新しい友達たちに」
「うん」
ああ。
有美子って、ほんとに、めちゃくちゃ優しい。
だけど私はセイちゃんに言われたあの言葉だけは、有美子に言わなかった。
ううん。言えなかった、のかも。
『カオルのこと好きになったら、…きっと泣いちゃうよ』
なんて。
もう毎日自分でも考えてる。とっくに、そう思ってる。だけど。
胸の奥で鳴り響ける鐘の音。どうしようもなく、消えない。
「うん。好きに、なっちゃった」
恋っていうのは。
口に出した瞬間、誰かの耳に届いた瞬間、本格的に始まってしまうものだ。
好き。
好きなの。
本当に、好きになっちゃったみたい。
ふぅ。と、有美子が小さくため息をついた。
「…やっぱ、呆れた?」
「呆れたよ。…でもさ」
「ん?」
「あんたが悲しんでるとこ、ずっと見てるのはつらいから。
それはそれで、良かったと思う。…今度こそ、幸せになってよね」
「……」
「今度、私にも会わせてよ。その、カオル君って子と、新しい友達たちに」
「うん」
ああ。
有美子って、ほんとに、めちゃくちゃ優しい。
だけど私はセイちゃんに言われたあの言葉だけは、有美子に言わなかった。
ううん。言えなかった、のかも。
『カオルのこと好きになったら、…きっと泣いちゃうよ』