out of control ***ハァトがゆうこときかないの。【執筆中】
セイちゃんが、言ってたっけ。「精神の病気」って…

「カオル君の病気って、なに?」

「…あ、知ってたんだ」

カラになったペットボトルをべコ!っと潰しながらテツ君が言う。

「こないだ、セイちゃんにちょっと聞いただけだけど…」

「あー…つーかマキちゃんさ」

「はい?」

「カオルのこと、どう思ってんの?」

ジッと見つめられると、沙織ちゃんじゃなくても照れてしまいそうになるほど

テツ君の顔は端整。

「どうって?」

思わず、目を逸らす私。

「好きなの?」

なぜ、と思う。

「…だったとしたら?」

なぜ、そんなことを言わなくてはいけないのか。

「やめといた方が、いいよ」

…そんなことを、言われなくてはいけないのか。


わかんない。


「マキちゃんにも、それは言われた」

泣いちゃうよ、って。でも…もう、遅い。


テツ君の袖を、沙織ちゃんが慌てて引っ張りながら首を振った。

「ああ…うん。わかったよ、沙織ちゃん」

テツ君はニコっと笑って沙織ちゃんの頭を撫ぜた。



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