out of control ***ハァトがゆうこときかないの。【執筆中】
「カオルって・・・?」
私が問いかけると
男の子は、ふっと笑った。
笑うととたんに目元の冷たさが
柔らかく溶けた。
「それも覚えてないんだ。
なんかオロオロしてるから、
記憶飛んでるんだとは思ったけど」
「はぁ・・・」
「随分飲んだんだな、あんた」
「はぁ・・・」
なんと言われても、全てがまるで
なぞなぞのようだ。
今度は同じ高さの目線で
私達は見つめ合った。
耳元に、再び微かな電車の音が
響きだした。