out of control ***ハァトがゆうこときかないの。【執筆中】
ワンコみたいに無邪気に笑うカオル君。
「真希ちゃんがいた公園、
ここの窓から見えるよ。ほら」
開かれたカーテンの向こうに
ぼんやりと外灯がともった
確かに公園らしき場所が見えた。
私は窓を覗きこんでる体勢で
カーテンを開いたカオル君の腕に
スッポリと収まった状態にあり
なんだかどぎまぎしてしまった。
男の子の匂いと、香水の匂いが混ざった
カオル君の体からは
とてもいい匂いがしたから。
一瞬の、沈黙。
カオル君の目が私の目を捕らえて
身動きも出来ない。
心臓が、突然自分の役割を思い出したかのように
どくどくと鳴り始めた。
と、その時。