out of control ***ハァトがゆうこときかないの。【執筆中】
「沙織ちゃん、起きてたんだ?」
セイちゃんが聞くと黒髪の女の子は
にっこり笑って頷いた。
鎖骨にさらりと垂れるくらいの髪の長さ。
ただそこに座っているだけなのに
不思議なムードを醸し出している。
同じ女なのに、見とれてしまうくらい。
セイちゃんの頭越しに彼女を見ていたら
目が合った。
それに気づいたセイちゃんは彼女に
「この子ね、マキちゃん。
泊まってもらうんだ。いい?沙織ちゃん」
こくり。
またしても頷く女の子。
私が
「お邪魔します」
とお辞儀をしたら彼女は、
近くに置いてある小さなノートに
マーブル模様の可愛いボールペンで
さらさらと何かを書き始めた。