out of control ***ハァトがゆうこときかないの。【執筆中】

「セイ~髪切ってくれ~」

俺明日面接なんだよな~、と

言いながら部屋に入って来たのは

またまた知らない男の子だった。

てっきり「うるさい」というクレームかと

思ったら・・・・・・

「こんな夜中にぃぃ!!?

哲、何やってたの今まで」

「すんげー寝てた」

立ち上がり、背伸びをして

セイちゃんはテツという男の子の

目まで全て隠れてしまうほど長い髪に触れた。

沙織ちゃんは、小さな押入れを開けて

ビニールシートを敷き、引き出しの中から

梳きバサミやブラシなんかをてきぱきと

準備していた。

その横顔はほのかに桃色をしていて

チークを塗ったみたいに可愛かった。


< 80 / 144 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop