out of control ***ハァトがゆうこときかないの。【執筆中】
(・・・沙織ちゃん。
きっとこのテツ君の事が、
好きなんだ)
私は甘くて柔らかいお菓子みたいな
沙織ちゃんのほっぺを
とっても愛しく感じた。
そして。
(あーあ。・・・私はもう当分・・・
恋なんて、出来ないや・・・)
不思議なアパートの不思議な住人達のおかげで
すっかり忘れていた失恋を思い出して
ちょっと伏し目がちになってしまった。
しゃきしゃき。
ぱさりぱさり。
セイちゃんのハサミ使いと
テツ君の切られて落ちていく髪の毛を
ぼんやりと眺めていたら
・・・あれ?
もうすっかり吹っ切ったつもりだったのに
突然涙腺が壊れたみたいに
どんどん涙が溢れ出して来た。