out of control ***ハァトがゆうこときかないの。【執筆中】
そんな事を考えていたら
そっと私の前にティッシュの箱が
差し出された。
「・・・ありがと・・・沙織ちゃん」
沙織ちゃんはニコっと笑い
またボールペンを走らせた。
『辛さはどんな種類のものでも
誰とも比べられません』
・・・驚いた。
比べ物にならない、と思った私の心を
沙織ちゃんに悟られたのかと思って。
ましてや、この女の子は声を失くすほど・・・
そして、たぶん・・・・・・
両腕に巻かれた包帯も、関与しているのであろう、
それこそ私なんかには絶対に絶対にわからないような
辛い思いをしたからこそ
このアパートにいるのだろうに。
「そうだね」
私の言葉に、また微笑んで頷いた
不思議な女の子。
強いね、沙織ちゃん。