out of control ***ハァトがゆうこときかないの。【執筆中】

私の質問に、暗くてよくわからなかったけれど

セイちゃんは一瞬息を飲んだ、気がした。

そして

「マキちゃん・・・

もしかして、カオルのことちょっと好き?」

私の質問には答えず、逆に質問を投げかけてきた。

(好き・・・?)

私にとってはつい数時間前、
初めて会ったばかりの男の子。

「好き・・・とかの気持ちは、ないよ。でも・・・」

あのリアルな唇の温さと柔らかさ。

ワンコみたいに無邪気に

私の頬にキスをしたカオル君。

「・・・ちょっと気になっただけだよ。

ほら、さっきテツ君も

セイちゃんと似たようなこと

言ってたから」

薄暗い部屋、だんだん目が慣れて来る。
< 94 / 144 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop