out of control ***ハァトがゆうこときかないの。【執筆中】
私の質問に、暗くてよくわからなかったけれど
セイちゃんは一瞬息を飲んだ、気がした。
そして
「マキちゃん・・・
もしかして、カオルのことちょっと好き?」
私の質問には答えず、逆に質問を投げかけてきた。
(好き・・・?)
私にとってはつい数時間前、
初めて会ったばかりの男の子。
「好き・・・とかの気持ちは、ないよ。でも・・・」
あのリアルな唇の温さと柔らかさ。
ワンコみたいに無邪気に
私の頬にキスをしたカオル君。
「・・・ちょっと気になっただけだよ。
ほら、さっきテツ君も
セイちゃんと似たようなこと
言ってたから」
薄暗い部屋、だんだん目が慣れて来る。