out of control ***ハァトがゆうこときかないの。【執筆中】
全くの闇ではないけれど
もうすぐチカチカと点滅を始めそうな
オレンジ色の電球が一つだけ
窓の近くにぶら下がっている。
カオル君はまたエヘヘと
ワンコみたいに笑いながら
そっと私の口から手を外した。
柔らかいのに男らしい
大きくて節くれだったカオル君の手の感触に
私は再び胸が高鳴るのを感じた。
「?
どした?だいじょぶ?
オーイ」
「あ・・・・・・・・・」
叫びそうな所を優しくふさがれていた口。
なんてことだろう?
今度は言葉が出なかった。
ただ黙ってぶんぶんと、首を縦に振る私を見て
「ははっ」
カオル君はなんとも言い様がないくらい
いとしい男の子の表情で笑い、
何時間か前にキスをした私の頬を柔くつまんだ。