非通知、着信。




その夜は一睡もできずに、朝を迎えた。



嫌な空気を背負ったまま、家を出た。






外は雨が引っ切り無しに降り注ぐ。


傘を打つ雨音と連動するみたいに、私の心臓も大きく早く脈を打ち始める。




途中、浜野くんの家の横を通ると、家の門に、警察の黄色のテープが張られていた。












白い家の壁が、私にはとても黒くて、高くそびえ立って見えた。


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