非通知、着信。
私は聖菜と仲がよかったという理由で、家族と一緒に遺品の確認をした。
聖菜とお揃いで買ったストラップや一緒に撮ったプリクラなど…
細かい物まで、丁寧に袋に入れられていた。
「ぁ…」
「どうかしましたか?」
「いえ…、スイマセン」
私の小さな呟きに、警察の鋭い視線が刺さる。
目に付いたソレから視線を外し、違う物し目を移す。
聖菜のママは泣き崩れ、パパはそんなママを支えていた。
5歳の明菜(アキナ)ちゃんは、ワケのわからないような顔で「お姉ちゃんは?」と聞いていて…
それが何だか、胸に沁みた。