非通知、着信。



「…ありがとうございます」


「でわ。また何かお話を伺うと思いますので……」








会釈をして、パトカーのドアを閉める。




サイレンを響かせながら、パトカーは学校の敷地から出て行く。




そっと、自分の胸に手を当てた。


まだバクバクうるさく鳴る心臓。






偶然だ…



偶然だ……








そう思えば思うほど、心臓はうるさく早く鳴る。







――本当はわかってた。

心のどこかで、わかっていたんだ。















”00番”











そう携帯に記された文字に、隠してきた物が暴かれていくみたいに…











< 26 / 56 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop