そしてキスからはじまった
彼は怪訝そうに俺を見て
「150万あればジュリアの借金は無くなるが・・

ジュリアは息子と一緒に暮らしてて。あと一年ほど契約が終わるまで一緒に暮らせばいいことになっているんだが」

「わかってます・・でもすぐ自由にしてあげたいんです。」

「・・それは君がジュリアの事を好きだからということかな?」

「・・はい」

彼は静かに俺に言う
「ジュリアには息子と恋人として一緒に住むという条件もつけた・・

とうぜん、孝とジュリアは体の関係もあるだろう・・

契約が終わっても君を選ばず孝とこのままということもある・・

それでもいいのか?」

「はい・・俺は彼女と孝の仲をさくつもりはありません。
彼女には俺が借金を返したことは黙っておいて欲しいんです

契約とか借金とかに縛られないで自分で決めて幸せになって欲しいから・・

俺は彼女を傷つけてしまった・・その罪滅しです。

だから彼女が孝を選んでもかまいません。」


「分かった・・預かっておくよ」

「よろしくお願いします」

俺は頭を下げて部屋を出た。


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