そしてキスからはじまった
ルイside
ルイside
夜、マンションの部屋に帰ってシャワーを浴び
また紫音の事を考えていた。
彼はずっとバイトで忙しく学校にもきてなかった。
モデルのバイトも紹介した。
紫音はモデルなんて嫌なはずなんだけどと思ったけど
何にそんなにお金が必要なの?
そして何日かして
久しぶりに学校のカフェテリアで紫音にあった。
「久しぶり・・紫音・・どうしてたの?」
何か寂しそうな彼が気になった。
「あ~・・ルイか」
「バイトで忙しそうだったけど」
「うん・・もう金も出来たし減らした・・これからは真面目に学校にも来るよ」
アイスコーヒーをストローで回しながら答える
お金って?紫音は金には困ってないはず・・何かトラブル?紫音に慌てて尋ねた。
「お金って?・・なんに必要だったの?」
紫音はまたうつむいて「・・ジュリア・・自由にしてあげたくて契約に縛られてるなんて可愛そうだろ
孝の親父さんに持っていった。預かっておくと言ってくれたよ」
どういうことだよ・・無駄じゃないか・・そんなこと
「・・預かってもらったって?
金をもらったって孝がいいというわけないじゃないか!
ジュリアが孝から離れられないかもしれないじゃないか」
僕には珍しく声を荒げてしまった。
カフェテリアで座る僕たちをチラチラ見ていた学生達も驚いて僕を見た
「・・何かしたかったんだ・・ジュリアのために・・俺が出来るのは・・それくらいしかないから・・」
フッと笑ってまたアイスコーヒーをストローで回し、飲んだ。