そしてキスからはじまった
ルイside

僕は深夜セシリアからの連絡を待った。

少しウトウトしてた時、携帯の着信音にビクッとした。

「・・もしもし」

「セシリアだけどごめんなさい、寝てた?あっ・・そっちはもう遅いよね・・」

セシリアは明るく優しい子・・相手の気持ちも考えられる

僕の頼みを早速かなえてくれたんだろう

「寝てないよ、セシリアからの連絡を待ってた。」

「本当?・・う、うん・・あのね」

セシリアは言いにくそうに今日、病院で見聞きしたことを話してくれた。
そして写真まで送ってくれた。

「ありがとうセシリア、また連絡する」

「うん・・じゃあね」

僕はジュリアにすぐに連絡した。

孝に話してすぐにでもフランスへ帰ったほうがいいと伝えた。

孝がフランスに帰るのを許さないようなら説得するからと言った。写真もメールで送った。

ジュリアは泣きながら

「ありがとう。ルイさん」そう言って僕たちは電話を切った。

孝がすぐジュリアをフランスに帰してくれるだろうか?

ジュリアは自由になれるのだろうか?

僕はマンションの窓から外の景色を眺めながら紫音とジュリアの事を考えた。

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