そしてキスからはじまった

さようなら紫音

激しいセックスのために気を失った私が目が覚めたのは
愛おしそうに私を抱き締める紫音の腕の中だった。

愛されてる?じゃあどうして…あんな事…避妊もしてくれなかった

愛されてる…のは私じゃなくてあの綺麗な人…

紫音の顔にのばした手をひっこめ彼を起こさないようにベッドを出てシャワーを浴びた。

身体中に残された赤い跡…紫色に変色した所すらある…

愛されてる印?どんなにいいだろう…

あの人とキスした口で付けた跡…
嫌だいやだ…こすり過ぎて血が滲んできた。
涙も熱いお湯で流した。


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