そしてキスからはじまった
そう言って一緒にきたショッピング街…
多くのお店が並んで服もアンティークから流行の物まで色々ある

「欲しいものがあったら言ってね」
「う、うん」
そうは返事をしたもののこれ以上紫音に甘えられない

遠慮してると紫音が嫌がる…何か安い物を買ってもらってまた今度買いにこよう。

初めてだと一人じゃ入れないけど二回目なら大丈夫…

一緒にショッピングに付き合ってくれる友達もいないワタシ…

…どうやって人と付き合えば良いんだろう?

特に同じぐらいの女の子との付き合い方がわからない。

彼女達はオトナっぽくて子供っぽい私はいつも独りだった。

紫音が飽きるのも当然…

いけない…悲しくなってしまった。

せっかく連れてきてもらったのに…

雑貨屋さんに入って赤いキッチン用品のシリーズがあった。

ミルクパンが欲しい。実家から持ってきたものはもう古い。

これを買ってもらおう。

「紫音…これが欲しい」

「うん、わかった。あとは?」
私は首を横に振った。

「じゃあ、買ってくるね」
紫音は少し微笑んで買いに行った。
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