そしてキスからはじまった
レジに並ぶと周りの女の子達は熱い視線を彼に向ける。

「カッコいい」「素敵」「綺麗」そんな声が聞こえる…

ブラックのスリムなズボンに白いシャツを着ただけのシンブルな格好なのに一つ一つ身に付ける物が上質な気がしてくる。

彼には持って生まれた品がある…彼の家の事なんて知らないけど多分お金持ちなんだろう

彼と一緒にいるのが子供っぼい私…

釣り合わない…そう思われてるかな?

彼の隣は彼女の様な人が似合う

自分の着ているマキシ丈のワンピースを眺める…

…安っぽいけどこれが私の限界

似合うと言われて嬉しかったこの服も彼女の存在を知ってしまった後では惨めになっただけ
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