そしてキスからはじまった
それからしばらくは幸せに過ごせた。

朝、紫音を送り出して家事を済ませてから仕事に取り掛かる

今の仕事は日本語で書かれた小説をフランス語に訳している。

魅力的な男の子に恋をして最後は彼の幸せを祈りながら別々ほ道を進むというもの

私も近い将来そうなるだろう…私はまた独りになっても耐えられるんだろうか?

物語のヒロインはたくましく生きていく…

フランス人ごのみの物語…

仕事に夢中になっててこんな時間になってしまった…

ご飯の用意しなくちゃ…あぁ今日は紫音は遅くなるから要らないって言われたんだ

食欲が無い…哀しい物語を訳してたせいかな?

残り物のシチューを温めて食べた。

シャワーを浴びて見るともなくテレビを見ているともう11時過ぎ…

「紫音…遅いなぁ」

そんな事を考えてたら

キキィーと急ブレーキの音がした。




< 171 / 274 >

この作品をシェア

pagetop