そしてキスからはじまった
次の日「セシリア…」
店から出てきた私はそう声を掛けられた。
「ルイ?どうしてここに?」
彼は微笑んで「友達、君も知ってる紫音に会いに来たんだ…」
「そう」
私は俯いた。
「ふっ…セシリア、少し時間ある?」
そう言って私達は近くの喫茶店に入った。あぁこれから尋問されるんだ
楽しいはずの時間が憂鬱なものになった
向かえ合わせに座って両手を顎のところで組んで私をジッと見る。
「僕に何か隠してる?」
私は俯いたまま頷いた。
そしてジュリアと紫音のことで知っている事、どうして連絡しなかったか話した。
誰かに相談したかった

「そう…」
「ねぇルイ…どうすればいい?」
結局私達は結論が出せず明日、一緒に病院に行く事にした。


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