そしてキスからはじまった
可愛い男の子いた
5才ぐらいだろうか
「ねえねえ・・お姉ちゃん・・桜の精さん?」
「えっ・・」
「やっぱりそうだ。知ってるよ。僕・・
昨日読んでもらった絵本に出てきたよね
桜の精さん・・
魔法を使うんだよね・・
ねえお願い・・
僕に魔法をかけて!
僕に妹が出来るように」
興奮して早口になる男の子・・
私はその子と同じ目線になるように腰をかがめた
「妹?欲しいの?」
「うん」
なんて可愛い・・うるうるした黒い目でお願いされている
桜の精の振りをしてにこにこしながら頭を撫でた
「僕に妹が出来ますように」と
「・・せいや・・」
離れた所で女の人の呼ぶ声が聞こえた
「お母さんだ・・行かないと・・
ありがとう。桜の精さん・・バイバイ」
小さな男の子は私に手を振りお母さんの所に走っていった
私にもいつかあんな可愛い子の親になれるのだろうか?
父親は誰だろうか?
好きな人の子供ならいいなあ
そんなことを思ってまた辛くなった。
「ジュリア?」
恋しい人の声がした
気のせい…そう思った。
5才ぐらいだろうか
「ねえねえ・・お姉ちゃん・・桜の精さん?」
「えっ・・」
「やっぱりそうだ。知ってるよ。僕・・
昨日読んでもらった絵本に出てきたよね
桜の精さん・・
魔法を使うんだよね・・
ねえお願い・・
僕に魔法をかけて!
僕に妹が出来るように」
興奮して早口になる男の子・・
私はその子と同じ目線になるように腰をかがめた
「妹?欲しいの?」
「うん」
なんて可愛い・・うるうるした黒い目でお願いされている
桜の精の振りをしてにこにこしながら頭を撫でた
「僕に妹が出来ますように」と
「・・せいや・・」
離れた所で女の人の呼ぶ声が聞こえた
「お母さんだ・・行かないと・・
ありがとう。桜の精さん・・バイバイ」
小さな男の子は私に手を振りお母さんの所に走っていった
私にもいつかあんな可愛い子の親になれるのだろうか?
父親は誰だろうか?
好きな人の子供ならいいなあ
そんなことを思ってまた辛くなった。
「ジュリア?」
恋しい人の声がした
気のせい…そう思った。