そしてキスからはじまった
「ジュリア」

今度ははっきりと

私は声のする方を見た

愛しい紫音がニコニコしながら立っていた

「・・どうして?」

「桜が満開だって聞いて見に来たんだ・・
この場所は俺のお気に入りなんだ」

「そ・・そうなんだ」私はつぶやきながら
お父さんも好きだと言っていたし、私もこの場所は好きだな・・

なんかうれしい・・

「ジュリアは?」

「わ・・私はお父さんのお墓参りにきました」

「お父さん?偶然だね俺の家の墓もあるよ」

「・・」

あんなに会いたかったのに

いざ会ってみると話すことが無くて気まずいなんて

ここでじゃあねと言われるのかな

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