そしてキスからはじまった
「・・ジュリア・・孝は?」

「孝?・・学校行ってます。孝が学校行っている間は私は自由です」

「・・そうなんだ・・じゃあ俺んち・・来る?

ここから20分ぐらい歩くけど・・

お茶ぐらいごちそうするよ」

「・・はい」

嬉しい紫音と一緒にいれる

紫音の後ろをついて行く私・・

少し歩いた紫音は後ろを振り返って手を差し伸べた

繋いでくれるの?

嬉しい・・嬉しい

私は紫音の手に上から手を遠慮がちに重ねた。

紫音はギュッと手をきつく握ってくれた。


握られた手が熱い

紫音は誰にでもそうかもしれないと思ったけど

それでも嬉しかった。

ニマニマしてくるのを諭されないようにうつむいて付いていった



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