そしてキスからはじまった
紫音のお家には30分近くかかってしまった

手を繋いでいたい私がゆっくり歩いたせいだろう

紫音は嫌がらずニコニコしてくれていた。

やっぱり紫音は優しいんだ


紫音のお家は静かな場所にあってお庭が広い大きな洋館だった

離れみたいな建物もあっておばあさんの作業場だそうだ

「作業場?」

「うん・・義肢・・体の不自由な人のために偽物の足とか手とか作っている」

「・・おばあさんは・・私が・・お家に入って・・怒りませんか?」


「えっ?・・怒らないよ・・どうして?かえって喜ぶかも

でも・・今、おじいさんのいるアメリカに行ってるからいないけどね」


「そうですか・・」

よかった・・ハーフだけど外人の私を人によっては嫌う人もいるから・・

今日は突然お邪魔したし・・

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