そしてキスからはじまった
紫音は私に
「何を飲む?コーヒーか紅茶・・コーラもあるよ」

「紅茶が飲みたいです」

「OK・・でもミルクはないんだ牛乳でいい?」

「はい」

紫音は小さなコップに牛乳を入れ紅茶とクッキーをのせて持ってきてくれた。

私は紅茶に少しの牛乳と角砂糖を入れた

クッキーも食べた

緊張してたから甘いものは嬉しい

「美味しい・・」

ちらっと紫音を見たら優しく微笑んでいた

恥ずかしい・・見つめられると顔が赤くなるのが分かる

しばらくして紫音がじっと私を悲しそうに見て

「謝らないといけないなっと思ってたんだ・・こんなに遅くなっちゃったけど」

「えっ?」

謝る?何を?

「半年前ぐらいだけど
俺と一緒にいた女がジュリアにひどいことを言っただろう・・
あの~・・売春したとか汚れてるとか・・」紫音は言いにくそうに顔をかきながらそう言った。

あの事か・・

「うん・・」

「俺・・イヤホンしてて気がつかなくてすぐに女を怒れなかった・・ごめんな。あの後あの女にきつく言っといたから・・」

「・・本当のことだから・・私が汚れてるのは・・」

いけない・・泣いてしまいそう

どうしよう・・涙がこぼれてしまった・・

紫音が私の横に来て涙を手で拭ってくれた

「ジュリアは汚れてなんかいないよ・・綺麗で可愛いよ」


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