そしてキスからはじまった
紫音は私を足の間に横向きに抱いて落ちないように片手を肩に回した

片手を私の顎に添えてキスした

泣いた私を慰めるため?

きっとそう・・それでもいい・・

キスはあっけなく離れた

紫音に触れたい・・触れられたい

私の思いは伝わらなかったんだ・・そう思ったのに・・

すっと紫音は私をお姫様のように抱き上げて階段を上って一つの部屋に入った

どうして?

ここは?紫音の部屋?

「ごめん・・ジュリア・・やっぱり無理だ」

そう言って私をベッドの上に下ろした。

無理って?何が?

私の上に覆いかぶさって激しくキスをした

両手で私の顔を押さえて角度を変えながらの激しいキスをする

酸欠になって口を開ければ開いた隙間から舌が入れられた

紫音の気持ちは恋愛経験の少ない私にはよく分からない・・
でも私は紫音の腕を掴んでキスを受け入れた

紫音は舌を私の舌に絡める

胸がドキドキする

やっぱり好き・・大好き



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