そしてキスからはじまった
どうしてこの女は香水臭いんだ

この女じゃ眼を閉じてもダメだ・・

「もう帰れ・・抱く気がなくなった。」

「どうして?なにか悪いことした・・私?」

上目遣いできいてくる・・

可愛いと思っているのか?

香水の匂いとともに女の顔に吐き気がした

「抱いて欲しいんだったらせめてこのくさい香水つけてくるな・・」

「待って・・紫音」



満たされない・・そんなことわかっているのに

汚れていくような気がする・・体とともに

俺の気持ちも・・ジュリアを思う気持ちも・・

想ってみてもしょうがないのに・・

孝を選んで正解・・そう納得させる・・

なのにまたイライラして誘われるままどこかの女を抱く

そんな事をしても何の意味もなく

ましてやいけないことなのに流されていた


手痛い罰が与えられるのに・・
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