*お向かい彼氏*
「…あんま仲良くすんなよ。俺妬くし……。でも、あー!ヤバい。ひかるがヤキモチとかすげー嬉しいんだけど。」
はっ恥ずかし…
光輝は多分、かなり妬いてくれる方。
それに毎回キュンしてるし、あたしも嬉しいから…
光輝もそんな気持ちなのかな?
「だからって、わざと妬かせないでね!」
「当たり前。ひかる以外興味ない。」
しばらく2人で見つめ合う。
「…あ、お土産あるんだ!今出すから!」
紙袋に詰めてきたのは、地元のお菓子から2人でお揃いの箸、またまた一緒の恋の御守り。
「お、俺生八つ橋好き。」
「あたしもー!色んな味あるの。食べよ?」
お皿に出して、光輝はコーヒー、あたしは紅茶。
ちょっと合わないけどまぁいっか。
「バナナ味だって、ウケるー!」
「ん、うまい。そういやなんで縁結び?もう付き合ってるよ?」
「あ、それねー。」
光輝が手にとったのは、ある神社で買ったペアの御守り。
何だか現代的なデザインのとっても可愛いやつ。