*お向かい彼氏*
「…あれ。いないよー?ここであってんの?」
まさか。
ま さ か。
「………ひ、か、る?
どこ行ってた?」
しくった。
恐る恐る後ろを振り向くと…
まぁたいそうご立腹の光輝…さん…。
「あー!!ひかるの彼氏のっ大河さーん!こんにちはっ、金谷莉々でーすっ!」
「こんにちは。ひかるの彼氏の大河光輝です。いつもひかるをありがとうね。」
うわっ…
怒っててもこんなこと言ってくれる…っ!
思わずにやけると土屋くんに小突かれた。痛いな、おい。もう相談のらないよ!?
そんな気持ちをこめて睨むと…さらに光輝ににらまれた。
ニコニコしてる莉々。
莉々さん…あなた光輝の黒いオーラを感じないのかい?
「お昼食べましょ!ね、コウくん、ひかる!」
「あ?うん…。俺、莉々の彼氏の土屋航平です。昼、余分に買ったんで…。」
「ひかるから聞いてる。ありがとう、あとで払うよ。」
レジャーシートの上に4人。
あー……ザ★居づらい。