*お向かい彼氏*




莉々がずっとしゃべってて、光輝が相槌を打って時々土屋くんが口を出す。




あたしは、1人焼きそばを頬張る。




だって、居づらいんだもん。しょうがないじゃん。





「へーっ、大河さんうちの学校だったんですね。」



「うん、そうだよ。」



「俺も大河さんみたいになりてー!!桜見とか難関中の難関だし…」






あぁもう、2人とも一発で光輝に懐いてる。わかるよ、わかるけど。




何故口を挟めないあたし!








わかってる。原因は全て地味にあたしに圧力をかける光輝。






はぁ…やだ。






紅ショウガまで綺麗に食べる。





「莉々達、ご飯ありがとう。」




「あー、いいよ!大河さんにあたし達まで奢って貰っちゃったし…じゃあもう行くね!お邪魔しましたー。」




「え、莉々?…ありがとうございました!また今度!」







…なんだったんだ。




莉々はそそくさと立ち上がり土屋くんを連れて一瞬で人混みに消えていった。









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