*お向かい彼氏*






迷う…どの色も可愛い。



帯まで色んな色があるし…。




「あたし的にはこれとこれが良いと思うんだけど、どう?」




八田さんチョイスは、ライラックに薄いピンクの帯。



うわ…センスいい!可愛い!




「ぜっ是非それで!!」




「なら決まりね、行きましょ。」






何だか八田さんが優しいぞ?





そんなことを考えながらついた大浴場。






「はー……良いお湯。」




「本当。ひかるちゃんも良い身体だけど。」



「なっ…!?八田さんに言われたくないですよ!!」






裸の付き合いってやつ?



何となくいつもの苦い感じがしない。




八田さんのフェロモンは、壮絶だけど…





「ねぇ、ひかるちゃんと大河くんってどんな感じなの?」




湯船の蒸気で頬が赤くなってる迫田さんが言った。




「え…普通ですよ?」


「大河くんってどんな人?」


「うーん…超独占欲強くて、でもとびきり優しいです…///」





は、は、恥ずかしい…



それを聞いた迫田さんはなんだか寂しそうな笑顔をしたのが妙に気になった。






< 196 / 331 >

この作品をシェア

pagetop