*お向かい彼氏*
いきなり腕を引っ張られたかと思えば…部屋の壁に押し付けられる。
「ちょっと、急になに…!」
そう言おうとしてたけど途中で口は塞がれて。
口内が掻き乱される。
「んぅ…こ、うき…」
「舌噛むよ」
そんなことしないってわかってるけど、今はそれどころじゃない。
のぼせるぐらい熱いキスに頭がクラクラする…
やっと離れた唇はあたしの首筋に移動して…
「んっ!」
吸われた感触。
これってまさか…
「お仕置き。俺のものって印。」
浴衣から見えるかみえないかのギリギリの場所を指で撫でる光輝。
ちょっとーー!!
「馬鹿!そんな場所にキスマークつけたら気づかれちゃうじゃん!」
「他の男(やつ)に見せるためにつけたからいいの。」
至近距離であたしを見つめる光輝の瞳は意地悪そのもの。
でもそんな目が
どうしてだかあたしは嬉しくてー…
みんなで夕飯を食べるまで
あたし達は甘い時間を過ごした。