*お向かい彼氏*







「へー、迫田さんって百合ヶ丘なんですか!めっちゃお嬢様~」



「ふふ、そんなものでは無いのよ。でも昔から女子校だったから大学は新鮮なの。」




席が近くだった迫田さんととーきんぐ。





確かに女子校育ちが似合う。



箱入り娘的な?





「迫田さんってー、好きな方とかいないんですか?」




「…うーん、前はいたけど今はそういうのはないかな。ひかるちゃんは全力で恋してて羨ましいよ。」




「え、あたしそんな風に見えてますー?」






全力で恋してる、か…。







お刺身を食べながら言う彼女はホントになんという清楚。





絶対告白とかされてると思うんだけどなー。















そんな迫田さんとおしゃべりしたときから一時間後。







この場で座っているのはもうあたしと八田さんだけになった。





峰さんと光輝は調子に乗って飲みまくってたからその辺で熟睡中だし、迫田さんは元々お酒に弱いから眠くなって早々と部屋に帰った。





中山さんは外に出てくると言って帰って来ない。



き…気まずい。


ていうか八田さんどんだけお酒強いのよ!峰さんより飲んでたのに!













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