*お向かい彼氏*
「あのな、ひかる。話さなきゃいけないことがある。」
ードキッ
心臓の音が一気に早くなる。
なに…?
まさか別れ話…?
真っ暗なテレビを見ながら、後ろからの言葉を静かに待った。
「…俺…八田とキスした。」
その言葉に
あたしの心はガラガラと崩れ落ちて行く。
「…なんで?なんで拒まなかったの…?」
「本当にごめん。
…違うんだ。俺から、キスした。」
あぁ、別れが来てしまった。
寄りによってこんな日に。