*お向かい彼氏*








あと夏休みは20日余り。




いつ引っ越すかわからないけど





悔いのないようにしよう。









数日家に引きこもって、それからまず学校へ行った。






職員室に担任に会いに。





「先生、こんちわ。」




「おぉ宮部!いきなり引っ越すってお前…。しかも東京なら転校しなくてもいいだろ!お前の引っ越し先の方から通ってるやつだっているんだぞ。」





ジャージ姿で迎えた開口一番はこれ。




隣の空いてる席に座らせてもらった。





「色々事情があるんですー…。」




「それにしたってなぁ…。仲良いやつだっていっぱいいただろ。そいつらはなんて言ってたんだ?」





「そりゃいますけど、伝えてません。話さずに行くつもりです。東京なんて隣だし。

だから先生も絶対誰にも言わないで下さいね!」






最後まで不服そうだったけど知らない。






あの人テンション高いから疲れる…




ただでさえ落ちてるのに…。















< 223 / 331 >

この作品をシェア

pagetop